Lesson1 1時限目 「バイオスフィア」とは?

正解 B 植物が生きるにはたくさんの動物が必要
植物が花をかせるのは、昆虫こんちゅうを花にさそんで受粉をさせるためです。果物の種が固いのは動物に食べられることによってフンと一緒いっしょに落とされ、はなれた場所で仲間を増やすためです。あるいはひっつき虫なども動物によって遠くへ運ばれる。これらはいずれも動物を利用した植物の繁殖はんしょく戦略なのです。
動物のフンは森林の貴重な肥料となります。また動物は死ぬとバクテリアなどによって分解され、土の養分になります。ゾウなどの大きな動物でも完全に分解されてしまいます。その養分を植物が吸収して大きく育つのです。
つまり、動物(昆虫こんちゅうふくむ)やバクテリアなどの生物は植物の繁殖はんしょくを助けているのです。したがって、バイオスフィアの中に動物がいなければ、植物は非常に弱々しいものになってしまいます。

動物のおかげで植物は繁殖はんしょくできる

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明治用水eラーニング|Meiji-Yousui e Learning

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ロイヤル島のおおかみ

20世紀初頭、ロイヤル島(アメリカのミシガン湖)にわたってきた20頭のオオジカ(ムース:草食動物)は天敵のいないこの島で繁殖はんしょくを続け、12年後には約3,000頭にまで増えました。ところが、島中の草を根こそぎ食いくしてしまったため食料不足になり、10年後には800頭にまで減ります。そして1948年の冬、エサにえた16ぴきのオオカミが氷の張った湖をわたってロイヤル島にたどり着きました。
さて、どうなったでしょうか?・・・あわれオオジカは絶滅ぜつめつ!・・・と思いきや、その後はオオジカ600頭、オオカミ20頭で安定したとのこと。もっともその数は年々変わり、例えば2002年に大鹿は1,000頭、2004年には750頭。オオカミは29匹になっているそうです。
オオカミは鹿しかを食べつくしたら、自分たちまで絶滅ぜつめつすることを本能的に知っているのでしょうか。
現在も閉鎖へいさ空間であるこのロイヤル島は生物けん保護区となり、科学者たちによって研究が続けられています。

※出典:金子照美著『だれもが知っているはずなのにだれも考えなかった農の話』

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