私たちは何日も食事をしないでいるとだんだん身体が弱って動けなくなります。しかし、再び食べ始めると体力は見る見るうちに戻ってきます。私たちはモノを食べることによって生きるためのエネルギーを得ているからです。
例えば、あなたはマグロを食べることによって、マグロの体内に蓄積されたエネルギーを得ることができます。
そのマグロはアジなどを食べることによって生きるエネルギーを得ているのです。
アジはイワシの子ども(シラス)などを食べます。
イワシはプランクトンという小さな生き物を食べて育ちます。このように、あらゆる動物は<食う・食われる>という関係で生きるためのエネルギーを得ているのです。この関係は、ちょうど鎖のように生命が連なっているので「食物連鎖」と呼ばれています。

では最も小さい生物であるプランクトンは何を食べてエネルギーを得ているのでしょうか?
プランクトンには、ミジンコなどの動物性プランクトンと藻類などの植物性プランクトンの2種類あります。
動物性プランクトンは、植物性プランクトンや自分より小さい他の動物性プランクトンを食べます。中には死んだ魚を直接食べるようなプランクトンもいます。
一方、植物性プランクトンは何も食べません。エサを食べずに太陽の光、つまり光合成でエネルギーを作り出すことができるからです(地上の植物と同じ)。
ということは、あの巨大な海の中で自分からエネルギーを生み出しているのは植物性プランクトンだけということになります(他の魚は全部エサを食べて育つ)。ちなみに植物性プランクトンが海で大量発生する現象が赤潮です。
植物(植物性プランクトン)→草食動物(草食魚)→肉食動物(肉食魚)や雑食動物(雑食魚)
と食物エネルギーは繋がり、やがて動物が死ぬと微生物(バクテリアなど)によって分解され、植物の栄養になります。
このように地球上のあらゆる生命はグルグルと食物連鎖によってつながっているのです。