Lesson1 1時限目 「バイオスフィア」とは?

植物は草食動物のエサとなる。
草食動物は肉食動物のエサになり、植物の生み出したエネルギーは全部の動物へ伝わってゆく。

正解 B 植物のおかげ
植物は太陽の光を浴びてCO2を吸い、酸素を出します(光合成)。そして、体内に炭水化物(栄養=生命活動のエネルギー)をたくわえます。
一方、動物は光合成ができません。だから牛やゾウなどの草食動物は植物を食べて栄養(=生命活動のエネルギー)を得ているのです。したがって、バイオスフィア内に植物がなくなれば酸素の供給も止まります。それだけでなく、草食動物もエサがなくなって死滅しめつします。やがては肉食動物も絶滅ぜつめつします*。もちろん人間も生きてはいけません。
太陽の光を酸素や食物のエネルギーに変えているのは植物だけなのです。
*魚貝類も同じ。植物性プランクトンが死滅しめつすれば動物性プランクトンもエサがなくなり死滅しめつします。プランクトンをエサにしている魚も全滅ぜんめつ、やがてはあらゆる魚貝類が絶滅ぜつめつします。

バイオスフィアの生命は植物(光合成)が支えている

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草食動物の目

ネコやライオンなど肉食動物の目は人間と同じく顔の前面に並んでいます。ところが、馬や牛、ゾウなど草食動物の目は顔の両サイドにはなれてついています。これは、肉食動物は動いている獲物えものをとるため両眼で距離きょりを見定める必要があるからだと言われています。一方、草食動物はその必要がないかわりに常に肉食動物にねらわれており、広い範囲はんいを見わたせるために顔の両サイドについているとのことです。
また、人間の赤ちゃんは歩けるようになるまで1年くらいかかり、ネコの赤ちゃんも数週間かかります。ところが、生まれたばかりの仔馬こうまは数分で立ち上がり、歩けるようになります。牛やキリンの赤ちゃんも同じで、20分くらいで立ち上がります。これも草食動物は常に肉食動物にねらわれているので、早くげられるようになるためでしょう。

感動的なキリンの出産
http://cucanshozai.com/animal_video/
2011/04/giraffe-birth
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食物連鎖れんさ

私たちは何日も食事をしないでいるとだんだん身体が弱って動けなくなります。しかし、再び食べ始めると体力は見る見るうちにもどってきます。私たちはモノを食べることによって生きるためのエネルギーを得ているからです。
例えば、あなたはマグロを食べることによって、マグロの体内に蓄積ちくせきされたエネルギーを得ることができます。
そのマグロはアジなどを食べることによって生きるエネルギーを得ているのです。
アジはイワシの子ども(シラス)などを食べます。
イワシはプランクトンという小さな生き物を食べて育ちます。このように、あらゆる動物は<食う・食われる>という関係で生きるためのエネルギーを得ているのです。この関係は、ちょうどくさりのように生命が連なっているので「食物連鎖れんさ」と呼ばれています。



では最も小さい生物であるプランクトンは何を食べてエネルギーを得ているのでしょうか?
プランクトンには、ミジンコなどの動物性プランクトンと藻類そうるいなどの植物性プランクトンの2種類あります。
動物性プランクトンは、植物性プランクトンや自分より小さい他の動物性プランクトンを食べます。中には死んだ魚を直接食べるようなプランクトンもいます。
一方、植物性プランクトンは何も食べません。エサを食べずに太陽の光、つまり光合成でエネルギーを作り出すことができるからです(地上の植物と同じ)。
ということは、あの巨大きょだいな海の中で自分からエネルギーを生み出しているのは植物性プランクトンだけということになります(他の魚は全部エサを食べて育つ)。ちなみに植物性プランクトンが海で大量発生する現象が赤潮です。
植物(植物性プランクトン)→草食動物(草食魚)→肉食動物(肉食魚)や雑食動物(雑食魚)
と食物エネルギーはつながり、やがて動物が死ぬと生物(バクテリアなど)によって分解され、植物の栄養になります。
このように地球上のあらゆる生命はグルグルと食物連鎖によってつながっているのです。

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