宇宙空間で初めて食べ物を口にしたのは1961年(昭和36年)、ロシア・ヴォストーク2号の宇宙飛行士でした。当時は、無重力の中では食べ物が喉につまるのではないかという不安があったそうです。したがって、宇宙食もチューブに入ったペースト状のものが多く、赤ちゃんの離乳食に近いものだったそうです。
近年は宇宙滞在も長期化(個人での最長記録は約804日間)したので、宇宙食も千種類ほどに増え、ほとんど地上での食事と変わらない食事ができるとのこと。とは言っても、やはり長期保存、軽量、栄養価、飛び散らないことなど宇宙食には様々な制約があり、レトルト食品やフリーズドライ食品(カップラーメンや高野豆腐が代表的)が多いらしい。
地上と変わらない食事と言ってもやはり加工品がほとんどなので、宇宙飛行士の全員が地上での食事の美味しさに驚嘆するそうです。
You Tubeで野口宇宙飛行士が宇宙食を紹介しています。
http://www.youtube.com/watch?v=KI28DbFU-H4
また、野口さんの希望で宇宙ステーション内にて寿司パーティも開かれたそうです。
http://www.47news.jp/47topics/jitsuryoku/6-1.html
ちなみに、この寿司のフリーズドライ製法は南極探検隊のために開発された技術だそうです。南極も食料を得ることができない大地ですから、やはり食事は日本から補給する必要がありますね。